展覧会: “Remembrance of the Future to Come”(来るべき未来への追憶)
大惨事に直面したとき、アートが果たすべき役割とは何か? 今年3月11日、未曾有の巨大地震と津波という自然の計り知れない脅威を前に、日本のアーティストやアート関係者の多くは、無力感に苛まれました。そんな中、地震発生から実に9日後、瓦礫の中から救出された16歳の少年は、将来の夢を聞かれてこう答えたのです――「ぼくはアーティストになりたい」。
東日本大震災発生からちょうど3ヶ月後にあたる6月11日より開催する本展覧会「来るべき未来への追憶」は、この大災害をアート作品を通して見つめる試みです。この展示では、私たちの想像力を刺激するアート作品を通じて、現在を来るべき未来という視点から眺めます。未来に思いを馳せる、それはすなわち「希望」を持つことにほかならないのです。未来の視点から現在を「追憶」することによって、私たちは言葉にならないほどの喪失をも、乗り越えることができるのではないでしょうか。
現実がどんなに厳しいものになろうとも、理想を語るというアートの使命は不変です。未来への想像力を喚起することで、私たちの現在は過去のものとなり、希望を支える記憶へと変容する。そしてその灯りを点すものこそが、アートであり、アートの力なのではないでしょうか。
参加アーティスト: | ヨーゼフ・ボイス Joseph Beuys インゴ・ギュンター Ingo Günther 畠山直哉 Naoya Hatakeyama 大巻伸嗣 Shinji Ohmaki オノ・ヨーコ Yoko Ono (アルファベット順) |
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キュレーター: | 渡辺真也 |
会場: | スイス国バーゼル市 旧Plug.in (Sankt Alban-Rheinweg 64 4052 Basel, Switzerland) |
展示期間: | 2011年6月11日(土) – 2011年6月29日(水) 開場時間:11AM – 6PM アートバーゼル期間中(6月15-19日)の開場時間: 10AM – 10PM オープニングレセプション:2011年6月11日(土)6PM – 8PM アーティストトーク
“The Great East Japan Earthquake: How Art Can Find Its Own Way” (英語のみ) 開催日時:2011年6月12日(日)11AM – 1PM |
入場料: | 無料(会場にて震災孤児への寄付金を募ります) |
後援: | 在日スイス大使館 / 在スイス日本大使館 |
スポンサー: | (下記表示ロゴ各社) Uta und Ulrich Müller-Gierok / Josy Kraft E.L.S. / Gallery Cocon affiliated with Senzokuike Hospital / proha-tec werbetechnik / Kenji Kajiya / Koji Nakao / Katsura Yamaguchi |
パートナー: | (下記表示ロゴ各社) |