本展示の一つ特徴は、来場者のリピート率が高いことにあります。友人や家族に展示を紹介したいと数人を引き連れてきて作品の解説をする人、大巻さんの「一瞬」をもとめてくる人、ヨーゼフ・ボイスの芸大でのレクチャーを最後までしっかり見たいと戻ってくる人、、、など様々ですが、何度も来てくれるので、すっかり顔馴染みの人もいます。大変ありがたいことです。
また、本会場に足を運んでくれた人に声を掛けると、日本を訪れたことがある人や日本人の友達がいる人、または日本に友人が住んでいる人など、その人と日本との関わりをお話してくれる人が多くいます。この様な個人的な人と人との繋がりが、今回の日本への支援に繋がっている、ということを改めて認識する機会となりました。
また、同時に日本で大きな震災が起こったことを信じられないと心配し、現在の日本の状況を聞いてくる人もいます。3ヶ月たった現在でも、そして遠く離れたヨーロッパの地でも日本の震災の記憶は生き続けています。この展示が、さらにこれからも続く未来への記憶となる機会になればと思います。
(レポーター:丸山美佳)